
こんにちは。
パートナー型経営コンサルタントの浦田です。
USP(Unique Selling Proposition:ユニーク・セリング・プロポジション)は
見つかるまで本当に辛い戦いになりますが、見つかれば最強にして最高の武器となります。
一番有名なUSPの寓話
ある兄弟が、「大学に行くためのお金を稼ごう」と考え
事業を始めたが、はじめの頃はうまくいかず
兄弟のうち一人は事業をあきらめ、退職金代わりにもらった自家用車で
地平線のかなたへ消えていった。
残されたもう一人は、しばらくして、とっておきのUSPをみつけて大成功。
そのUSPとは、
「焼きたてアツアツのピザを30分以内にお届け。遅れたら代金は頂きません」
その会社の名前は、ドミノ・ピザ。
USPを考え付いたのが、トム・モナハン。
一代で財を成し、帝国を築いた一人。
USPの見つけ方
とはいえ。
USPなんて簡単に見つけられるわけがない。
というのが、一般的な意見だと思う。
そこで、USPを見つけるために一番有効な言葉というものがある。
他にも同じようなお店(会社)があるのに、
お客さんは、どうしてあなたの会社を選ばなくてはいけないのか?
という問いかけ。
この問いかけに対して、作るべきはマインド・マップ。
マインドマップの作り方は、トニー・ブサンの「ザ・マインドマップ」を
一読すれば簡単に理解できるので、ぜひ読んでいただきたい。
でも、私の事業は違うから・・・
USPを探すうえで、出てくる言い訳の一つとして
「でも、うちの会社はUSPを作れるような会社ではない」などといった
「でも、うちの事業は違うから・・・」
と、最初からUSPを探すことをあきらめているパターン。
これはいけない。
USPは、何も絶対的に特別でなければならない。
というものでもない。
例えば。
同一規格同一製品を大量生産している会社、仮に「ねじ」を作っている会社でも
「ヒノキの木造住宅専用のねじ」
「無垢材のテーブル専用のねじ」
といった具合に、USPは見つかる。
もし、見つけられないなら、遊び心がないか余裕がないので
妻と旅行に行って、聞くといい。
「なぁ、俺の作ってる製品(サービス)って、何か特徴あるかな?」
そこで返ってくる答えに、腹を立ててはならない。
妻から返って答えこそがUSPとなる可能性を十分に秘めている。
なぜ、妻の意見を大事にしなければならないのか?
妻から返ってくる答えが、非常に腹立つものかもしれない。
しかし、残念ながら、あなたの会社の現状であり、真実なのだ。
デイヴィッド・オグルヴィという人物はご存じだろうか?
広告の神様と呼ばれた人物だ。
彼の言葉にこうある。
「消費者はバカではない。なぜなら、あなたの妻だからだ」
あなたの会社、製品、サービスを信用してもらうためには
まず「妻から」勝ち取らなくてはならない。
失礼。
妻がいないのであれば、もっとも信頼する友人にでも聞いてくれ。
たった一人を納得させることができない?
誰でもいい。
たった一人をまず納得させてほしい。
その一人を納得させるために、あなたは「あなたのUSP」をどのように語るだろうか?
誰かを納得させるために語った言葉を大事に扱い
伝え方をブラッシュアップしていく。
こう考えてほしい。
「対面で、たった一人を納得させられないのであれば、
会ったこともない不特定多数を納得させることはできない」
誰かが「あなたのUSP」を納得できたのであれば、あとは波紋と同じ。
同心円を描きながら、その効果は広がっていく。
こうして見つけて、とがらせたUSPは、刺さるものとなる。
あなたのUSPが見つかること、検討を祈る。